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フランスvsスウェーデン親善試合
良くはなっているが… 未だに世代交代のフランス、スウェーデンにてこずる

2月9日、フランス対スウェーデン親善試合は1―1で分けたが、最近のフランス代表試合では最もまとまっていた。かすかな光明が見えてきたか?

98年WC覇者のメンバーが次々と代表引退、辞退が続いた。いつのまにか現役選手はアンリ、トレゼゲ、ヴィエラの3人が残った。ここ6年間、たっぷりと98年WC優勝チームの華麗なプレーを堪能したファンは、今の代表試合は到底満足できない。新世代代表選手に馴染まない。スダッド・ドゥ・フランスの最上階の観客席は埋まらない。

誰かが始めなければならない。ポルトガル欧州選手権後、最も嫌な新チーム作りをドメニック監督は就任直後から始めた。とにかく選手の世代交代が急務だった。毎試合選手起用を猫の目のように変えてきた。この夜も対スウェーデン戦に向けて、左サイドバックにJ・ゼミナ(ユーべ、26歳)をデビューさせた。

オクセールのギィー監督は「代表選手は少なくともキャップ20回」経験しないと怖くて使えないと言う。この夜のスタメンで、この条件を満たしたのはわずか4人だけ。ちなみに10回以上が3人、それ以下が3人と圧倒的に代表経験が不足だ。そして、控え選手はダクーを除く全員がキャップ数はシングルだ。

そんなことファンはどうでもいいことだ。良い試合をして勝たなければ満足しない。結果が総てだ。試合ごとに選手を入れ替えて試行錯誤してきたが、ここにきて少しづつながらある程度選手起用が固定してきた。

DFラインの顔ぶれは固定してきた。センターをモナコのスキラッチ、ジヴェを据えたが、まだ、まだ、経験不足で危ない場面が必ず起きる。いるだけで存在感を示すような選手ではない。右サイドをガレスがプレーするが、時にはセンター、右サイドバックでもプレーする。左サイドが逸材不足だ。

MFには主将のヴィエラ、ペドレッティ。この2人は安定したプレーで定位置に決まり。今回は左サイドMFにドラソー、右にジュリー。ピレスは代表洩れした。

FWにアンリ、トレゼゲを置いた2−2−2−4の布陣だった。

各選手が個人能力を生かして、自分の役割を果たし、チームプレーが円滑になってきた。特に、ドラソーのプレーが光っていた。これまで独り善がりの個人技から脱皮、個性とチームプレーを生かす。ボール離れのタイミング良さと早さは、ACミラン移籍の好影響が反映してきたのだろう。

ドラソーが中盤のボールキープ、攻撃拠点を繰り出す。逆サイドのジュリーが今ひとつ生彩なく動きがぎこちない。ここではピレスだ。ボールが右サイドに回らない。MFに限っては片肺飛行、攻撃バランスが良くはない。

先行されていた36分、アンリの巧妙なクロスをトレゼゲがヘッドに合わせて同点。代表56試合で30得点は史上第2位。フォンテェーン、パパンと並んだ。ちなみに史上1位はプラティニの41点。

フランスの弱点は、ジダンの穴を埋める選手がいない。ここで改めてジダンの存在の偉大さを感じた。後釜に少しでも彼に近い選手がいたら・・・と思うのはぼくだけではない。

中盤の確かな攻撃拠点になる逸材不足が最大の原因だ。ジダンとまではいわないが、頼みとする前線FWの偉才のアンリ、トレゼゲらの能力を酷使できるプレーヤーが必要だ。

このためヴィエラが攻撃参加する回数も増えたし、FWの二人がボール探しに下がってくる場面もあった。

一方、スウェーデンが久しぶりに堂々とした自信ありげなプレーで真っ向からフランスに対抗した。変則な2−3−1−4布陣を敷いた。

攻撃的なフランス相手に、スウェーデン監督もMF3人衆、ヴィルヘムソン、スヴェンソン、リュングベルグ、FWにアルバックと進境著しいロゼンベルグらを置いて攻撃的なシステムを敷いた。

イブラヒモビッチは出場しなかったが、攻撃力は欧州でもトップクラス。中盤の攻守も安定している。北欧の雄が久々に復活、来年のワールドカップに台風の目になる質素は十分にある。

(望月次朗)

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