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ラグビーフランスカップFINAL
荒れに荒れたラグビー、フレンチカップファイナル

6月11日、ラグビーフランスカップファイナル、首都パリのクラブ、スタッドフランセ対スペイン国境に近いバスククラブのビアリッツ戦を取材した。

スタッド・ド・フランスは満員、選手がウォーミングアップの最中、まさかの視点を突いた唖然とする光景に遭遇した。

「アレッ!?」となんとなく目の前を見ると、あるスタッドフランセの選手がゴールポストに寄り掛かって、奇妙な格好で右足を伸ばし左足の膝を芝生に突いて腰を下ろしていた。最初チラッと見た瞬間、ストレッチだと思ったが、なんとなく不自然でおかしな格好だったので目が追った。なんと!この選手は座って小便していたのだ。目の合った隣りのベンチに座っていたスタッド・ド・フランスで働いている人も気がついた様子で、苦笑いしていた。

ハーフタイムで同じくウォーミングアップしていたFWの選手も同じように腰を下ろして、このときはコーチがタックルのプロテクターで隠すようにしていたが・・・同じゴールポスト脇に小便をした。フランス人の立ション癖は、犬以上である。パリ市内のどこであろうがチョッとした曲がり角なら、必ずその匂いがするように、どこであろうが公然としているが、まさか競技場内の観衆の前でするとはよもや想像を越した度胸には恐れ入った。

前書きが長くなってしまったが、両チームの面目に掛けた試合そのモノも、両チーム入り乱れての殴り合いの乱闘に暫し中断。ペナルティ得点応酬が正規時間で決着できず、延長戦の末、やっとビアリッツがこれまたペナルティで競り勝った。

ヤシュヴィリ、スケラの正確無比のキックは素晴らしかったが、ラグビーの試合で、看板を壊し、プロレスの乱闘、ボクシングまがいのパンチの応酬、サッカーの試合ではあるまいが、今季のシーズンを飾る試合にしてはお粗末だった。

(望月次朗)

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