shot
 
NEWS
ラグビー日本vsアイルランド
ラグビー協会は聞く耳を持て!!

一連の代表強化試合最終戦で、日本は“飛車角”欠いたアイルランドに7トライを奪われて18−47で完敗した。

この試合を見たわけではないが、目がたっぷり肥えた知人が観戦後こういってきた。「春のキャンペーンがやっと終わりました。・・・クイックとトライを取るんだという意識がちょっと高いだけで2トライ取れるわけです。あと二,三人ハード・タックラーがいればかなり面白くなったはずです。失点は全部一発で取られたもの。萩本監督は進退を協会にあずけるようですが、強化委員会以下、評価組織が勝田負け犬ラインではまともな勧告がでてくるはずもなく・・・。」

あるインターネットでの観戦記にはこうあった。「日本は立ち上がりに次々に得点を許した。後半2分、ラインアウト最後尾から日本はディフェンスがあっさり抜かれて相手に独走を許した。1分後にはFB立川が3人掛かりでボールを奪われた。いずれもトライにつながった。キック中心の単調な攻撃に終始した第1戦とは変わって、日本はボールを動かして自ら攻撃を仕掛けた。エース大畑がカウンターから2トライを決め、観客を沸かせたが、甘いディフェンスで失点が多かった。」と、いつも分けのわからないことが多い新聞記事がここまで手厳しかったのも稀だった。

ここで見たこともない試合内容を論じる気は毛頭ないが、同じスポーツ協会でも、協会会長によってこうも違うのか比較してみたい。

6月14日、サッカーの各大陸選手権優勝チーム、主催者、前会WC優勝チームを一堂に集めたコンフェデレーション大会がドイツで開催された。この大会前、日本代表はバンコックで北朝鮮を破り予選を突破。W杯3大会連続本大会出場を決めた直後だった。

6月15日、川淵サッカー協会会長は、報道陣に異例の協力要請を出した。「1年後のW杯を見据えて、苦言を含めて、マスメディアから多種多様な意見が出ることを望む。いろんな意見を見ながら、自分自身が大いに参考にすることもある。ジーコもマスメディアの影響力が大きいことは熟知しており、監督の手腕を信用しているが、さらに強いチームを目指す為には批判や意見が必要だ」

川淵会長は、以前は“チェアマン”とか今度は“キャプテン”とか、わけのわからないニックネームをつけて悦に入っている人だが、こうはなかなか公言できるものではない。メキシコ五輪銅メダルのガチガチの体育系出身者にしては、驚くほどの柔軟な思考の持ち主と感心した。マイナーのサッカーを、Jリーグ発足から短期間で一躍メジャーなスポーツに発展させた功績は大きい。これもサッカー、スポーツの枠に捕らわれない広い世界で柔軟な発想、決断、行動から生まれたものだろう。日本スポーツ界では批判記事を書けば、酷くなれば村八分にされかねないからだ。最たるものが読売ジャイアンツ批判だろう。

保守で硬派な日本ラグビー協会は、連敗を続けるどん底状態にありながら、実情をクールに分析、判断能力の欠如をさらけ出して最悪の状態に陥っている。真下、勝田らの強化委員、萩本監督らの貧相な思考能力、決断力欠如(これらは代表プレーそのものも反映している)のため、抜本的な改革をする発想もなく居座りを続け、小手先で「パッチワークス」を繰り返す。

萩本監督は進退を強化委員に預けた形にしたらしいが、萩本を選んだ責任者の真下、勝田らが、責任転嫁の矢先を萩本監督に向けて解任するだろうか?

マサカ?!監督の首を挿げ替えて、かれら自身がそのまま居残るような状況になるなら日本のラグビー界はさらにお先真っ暗だ!

(望月次朗)

Copyright (C) 2005 Agence SHOT All Rights Reserved. CONTACT