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ジェリモ、内部ゴタゴタで練習不足がたたる

モロッコの首都ラバット国立競技場で開催された第2回モハメッド6世国際大会で、昨年彗星のように現れ五輪女子800mで圧勝、ジャックポット100万ドルを独り占めにして無敗でシーズンを終えたパメラ・ジェリモ(ケニア、19歳)が、今季最初の屋外レースでジェニファー・メドウ(英国、28歳)らに敗れる番狂わせの6位に終わった。

優勝したメドウの記録は2'1"78, ジェリモは2'2"46の平凡な記録だった。ジェリモ不調の原因は、いまだに多忙の日常生活のため、サイード・アジズコーチの言うことも聞かず全くの練習不足。

冬季室内大会をすべてキャンセル。

これが原因でアジズとベルギーの大手スポーツエージェントの関係がギクシャク。

アジズコーチは、昨年から不払いが続いているジェリモにコーチ料を要求するなど、典型的なこの手の内部ゴタゴタが起きた。

5月中旬ジェリモはアジズコーチを解任。

ジェリモは元中距離選手だった夫のピーター(22歳)らの仲間とグループを形成して練習を続けている状態らしい。

アジズは、近況をこう説明する。「ジェリモはおれの言うことなんか全く聞かない。マネージャーから調整不足で室内レースをキャンセルしたのでガンガン言われたが、当の本人が方々によばれて忙しく、本業をおろそかにしているが原因だ。調子が良くないのは当然だ。コーチを解任されて驚いている。昨年1年間、ジェリモから一銭もコーチ料を貰っていないので当然の権利を主張しているだけだ」と、説明が電話であった。

6月7日、ユージンGPでも前半を飛び出したが、最後の200mで足が止まって2分5秒57で5位の惨敗。

練習不足だろう。

 
(09年月刊陸上競技7月号掲載)
(望月次朗)

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