ワールドカップ欧州予選
“イタリアンリベンジ”か?後味悪い主審のジャッジ
06年ワールドカップ欧州予選、第2組は7カ国(デンマーク、トルコ、ギリシャ、
ユクライナ、アルバニア、カザクスタン、グルジア)、“死”のグループと呼ばれる熾烈な予選試合が行われる。この第4戦目の好カード、デンマーク対トルコ戦を取材した。
トルコは前ワールドカップ後、大きな世代交代期を迎え新メンバーで再編成した。し
かし、“オレ!オレ!“と個性の強い国民性が災いしてか、足並みが揃わず欧州選手
権は予選落ちした苦い経験がある。 これまでのトルコの特色は、左右からのクロスでハカンの存在を生かしたゴール前の空中戦がもっとも得意とする得点パターンだったが、現チームは徹底的に細かく繋いで真中から攻める。半端なチャンスでは打ってこない。特に、右サイドからの攻撃が強力だ。下がり気味のオカン・ブルクから ニハット・カハヴェッチの縦のライン、中にゴクデニズ・カラデニズが横、中へ切り込む多彩な 個人技、フォーメーション攻撃は目を見張る。 一方、デンマークは攻撃の主力だったサンドらが引退したが、欧州選手権決勝トーナ
メント進出したメンバー、オールセン監督らはほぼそのまま残ったのが強みだ。 26分、トマソンがゴール前のペナルティを難なく決めて先取点を獲得したが、トル コ代表は怯むことなく、モチベーション、テンションが切れることがなかった。しかし、29分、グロンケヤーとブルクの2人がゴール前で小競り合い。グロンケヤーがブルクに背を軽く押して仕返すと、ブルクが大袈裟なゼスチャーで芝生に倒れこむ。 これを見たイタリアのレフェリーは、グロンケヤーに問答無用の“赤札“を突きつけて退場命令の厳罰を与えた。選手1人欠けたデンマークは防戦、トルコが一方的に攻撃を仕掛けるアンバランスは試合が始まった。 今年の欧州選手権予選最終戦、デンマーク対スエーデン戦が2―2で引き分けたため、イタリアが予選落ち確定の“仇”のを返したとは考えたくはないが・・・?安易な判定で楽しい試合を潰されたのは残念だ。 70分、トルコのニハットが綺麗なヘッドで同点としたが、すでに試合の面白さは半減した。 |
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