フランスリーグ2部ル・マン
松井大輔、体力不足(?)で後半17分交代
ル・マン市はパリから南へ約200km。日本では「ル・マン24時間」と呼ばれる
車、バイク耐久レースで名前が知られている地方都市だ。ここに松井大輔選手が京都から移籍してきた。
日本選手が欧州クラブ移籍に興味を持ち出してから久しい。その口火を切ったのはカズだ。日本からたくさんの「スポンサー」抱えて、ジェノワにレンタルされた。カズは衝撃的な経済なインパクトをクラブ与えたが、本職では影響力はなくわずか1得点の短命で終わった。 実力が伴わなかった。それ以後、凝りもせず日本選手の欧州詣でが始まった。 実力も怪しいのが、かれらは「挑戦」と称して、日本のスポンサーを背負い込んで
「鴨がネギ」を抱えて飛んで行く。 だが、欧州のクラブから本当に望まれて、完全移籍する選手は少ない。高額な移籍料
まで払って触手を伸ばす価値ある選手はほとんど存在しないのだ。 ブンデスリーグの高原に到っては、TV局の“ワウワウ”がバックについてきた。高原はボールをすぐ奪われる。打ったボールがまともに枠に飛ばない。今年2得点を獲得したが、得点チャンスにゴールを奪えない。そこでつけられたニックネームが「chance killer」だ。 今季、欧州クラブでプレーする日本選手は、現在、小野、松井以外はレギュラーポジションなし。日本選手が先発出場するとニュースになる。メディアの得意なキャプションは「00選手、先発出場。残念ながら得点に絡めなかった」が、いつのまにか常套句になってしまった。 前置きが長くなった。 松井選手の移籍先のル・マンは、昨季は1部リーグだったが、わずか1シーズンで再び2部に降格。ル・マンの正規名はLe Mans Union Club 74 と呼ばれ1985年創立した若いクラブだ。詳しいクラブのことを知りたい人に公式サイトアドレスを掲載しておく。 http://www.allezlemans.com
10月31日、ル・マン対アンジェ戦を取材した。通常リーグ戦2部の試合は、毎週金曜日の夜行われるが、ユーロスポーツ放映のため日曜日の17時からキックオフされた。 数百人の地元応援からマツイコールが起きた。前半、ル・マンは2得点を獲得。ル・マンはアンジェが1人退場したため、試合を有利に展開した。 自陣から前線に戻る時、GKの動きを完全無視。GKの蹴ったボールはほとんど目で追わない。あれじゃあ、ボールはこない。そんなことを考えていたら、後半17分、松井は他の選手と変わった。 この夜、ル・マンは3―0で勝利、19ポイントを獲得、一挙に7位に踊り出た。 11月初め、大久保がマジョルカに6ヶ月の移籍が決定したニュースが飛び込んできた。大久保も松井も重要なことはプレーは当然だが、言葉の習得が2番目に重要だと言うことを忘れないことだ。 |
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