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第31回ハイポゲツィス大会
炎天下の激闘、ロマン・シェブルレ5連勝、カロライン・クリュフト3連勝

オーストリアのスイス国境に近いアルプス山中の小さな村で、恒例の第31回ハイポゲツィス大会が5月28、29日に開催された。初日は32度。そのためでもあるまいが、ブライアン・クレイ(アメリカ、25歳)は助走が全く合わず、1、3回目ファオル、2日目は走り過ぎたものを計測して5m54。この時点で記録への期待は消滅。優勝争いはロマン・シェルブレ(チェコ28歳)、アレキサンダ・ポゴレロフ(ロシア、25歳)と68年五輪ハンマー優勝した父を持ち、シェルブレの練習相手のアティラ・ツィヴォツキ(ハンガリー、28歳) の3人に絞られた。砲丸投げで自己新記録を出したポゴレロフが2位のチェルブレに23点差で首位。走り高跳でさらに51点と差を広げたが、400mでシェルブレが激走。首位ポロレロフ4398点との差を3点差で折り返した。

カロライン・クリュフト(スエーデン、22歳)は、100mhを自己新記録の13秒15で飛び出し、走り高跳で1m94を跳んで絶好調だったが、砲丸投げで肘、手首を痛めて記録が伸びず。自己3番目の4054点で初日を終えて独走。

大会2日目。気温が34度の炎天下。110mhで再びポゴレロフがシェルブレに51点差を広げた。上位3選手は円盤投げ、棒高跳まで得点差は変わらず。最終種目の1500mでシェルブレが激走。劣勢を覆して8534得点で逆転5連勝。2位がツィヴォツキ、3位がポゴレロフ、4位に成長著しい斎海峰(中国、22歳)が中国新記録で入った。

クリュフトは2日目も好調で、自己3番目の記録6824点獲得して、01年欧州カップ戦後、7種目無敵の12連勝を達成した。2位のケリー・サザートン(英国、29歳)が自己新記録6547点、3位にハイリース・フォウンタイン(アメリカ、24歳)が自己記録を大幅に467点伸ばした6502点、また、小柄なマーガレット・シプソン(ガーナ、23歳)が6423点のアフリカ新記録を樹立した。

(05年7月号、月刊陸上競技誌掲載)

(望月次朗)

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