今季の男女800mは、10代選手の勢い凄い。バレンシアで開催された世界室内選手権800mで優勝したアブバケル・カキ（スーダン、18歳）は、今季屋外シーズン緒戦を、ビースレットGLでトップ選手を相手に1分42秒69で圧勝した。レースは明らかに積極的に記録狙いだった。同僚のアブドゥガディールがペーサで50秒17で通過。バックストレッチで、カキは一挙にトップに立ち600mを1分17秒01で通過。カキは、現ジュニア世界チャプ、アフリカ選手権の覇者、ダビド・ルディシャ（ケニア、19歳）をものともせず、大差をつけてジャフェット・キムタイ（ケニア）が1997年樹立した1分43秒64の記録を大幅に破る世界ジュニア世界新記録、今季世界トップランキングに躍り出た。カキは、「もう少し最初の400mを入っても良かったが・・・。同僚のペース配分も良かった。ぼくの最初の世界新記録だ！北京五輪の自信が付いた。」と、大喜びだった。