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女子円盤投げのベテラン、ディーチュ国際大会から引退 

大阪大会優勝者の女子円盤投げ選手フランカ・ディーチェ(ドイツ、41歳)が、中には二周りも年齢差のある選手たちと戦い58.44mを投げて予選落ちした。試合後、「この辺が潮時」といって「国際大会から引退」を正式に発表した。

「今季の目標は、ディフェンディングチャンピオンとして世界選手権大会に出場することだった。この競技場で数え切れないほど素晴しい経験がある。また、ISTAF Meetingも楽しかった。今後、ドイツ国内大会は継続して出場する予定だが国際大会から完全に引退する。引退はホッとするが、同時にまだ投げたい気持ちがあって複雑だ。予選で最初の2回がファウル、がんばらなければならないとナーヴァスになった。最後に58.44mを投げたが・・・、結果が伴わなければ出場する意味がない。世界選手権出場回数10回は、全く意味を持たない。」

ディーチェが円盤投げ、砲丸投げを始めたのは13歳のころだった。世界選手権大会出場10回を数え、3回優勝を始め数々の歴史的な快挙を残した名選手だ。コーチは引退した同年代の女子砲丸投げの五輪、世界選手権覇者のアストリッド・クンベルヌスと同じディエター・コラック。選手生活が長い秘訣を聞かれて、「アスリッドは練習、試合に極端に集中する。精神、肉体的に疲れてしまったが、私は物事を楽観的に捉えることができるのでここまで選手生活を続けてきた」と、笑いながら説明した。

ラテンダンスが趣味の名選手が去り、21歳の若い無名のダニ・サミュエルスが優勝した。

 
(09年月刊陸上競技10月号掲載)
(望月次朗)

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