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日本女子スプリンター、アジア最速王国、村上は貫録の優勝

第18回アジア陸上選手権大会は中国・広州の8万人を収容する広東オリンピックスポーツセンターで、5日間(11月10〜14日)開催された。来年の同時期に同競技場で開催されるアジア大会の前哨戦。今期はシーズンオフながらも、「来年のアジア大会でメダル獲得を期待できる、ほぼベストの布陣」として選手を選考。国体の終了後、1年先を見据えて調整合宿を行ない大会に備えた。一方、地元の中国選手は今大会直前、五輪以上に郷土の名誉をかけて戦うといわれる全中大会があったため、体力的な疲労とモチベーションの低下があったような状況だった。劉翔や女子投擲選手らが活躍したが、出場辞退した選手も多い。そんな状況でも、アジア陸上界を二分する日中両国選手のアジア選手権だった。

天候不順、高温多湿から冬型気候に激変

1998年に完成した8万人収容能力を持つ競技場に、初日から関係者以外に観客の姿はほとんど見られない寂しいものだったが、来年のアジア大会に向けて、役員や報道関係者らのバックアップ体制のリハーサルも兼ねていた。報道関係者に対しては、学生ボランティアが対応するので、経験不足もあり、言葉の壁も大きなハンディキャップになると予想される。2日目までは日本の雨期を思わせる高温多湿。3日目は丸1日雨に叩かれ、急激に冬型の天候に変わった。4・5日目の気温は14度前後まで下がり、選手は震えながら競技を続行した。

大会初日、舛見が女子走り幅跳びで銅メダル

9時ジャストに7種競技の100mhから大会がスタートした。日本から中田有紀(日本保育サービス)が参加、14秒18で出場選手6人中2位、953点を獲得して好スタートを切った。走り高跳びは1.73mをクリアして891得点を獲得。2種目を終えて3位につけた。200mは26秒04で784点を獲得、これまでの総合3223点で3位をキープして初日を終えた。

女子100mh予選1組で寺田明日香(北海道ハイテックAC)が13秒47で3位,2組出場の石野真美(長谷川体育施設)は13秒41で2位。それぞれ決勝進出を決めた。

女子100m予選に出場した福島千里(北海道ハイテクAC)は、向かい風にもかかわらず、11秒37でダントツの1位通過。渡辺真由美(平成国際大学)も11秒74で1位通過し、両者の準決勝進出が簡単に決まった。

男子100m予選に出場した江里口匡史(早稲田大)は、不運にもスタートでスリップして大きく出遅れて予選落ち。予選2組の塚原直樹(富士通)は、10秒51と、平凡な記録ではあるが予選通過した。リアクションタイム0.173(8人中5番目)をチェックすると「遅い!」と言って苦笑い。

男子1500m予戦第2組の小林史和(NTN)は、中盤でトップに立って積極的にレースを引っ張ったが、後半遅れて3分50秒93で予選落ち。

女子400m予選1組の丹野麻美(ナチュリル)は、スタートから快調に飛ばして余裕のある走りで予選トップの記録52秒78で1位。同じく2組の佐藤眞有(ナチュリル)は54秒49の3位でそれぞれ決勝進出を果たした。

男子400m予選第1組では、廣瀬英行(慶大)が47秒32で予選2位通過。高校3年生のときこの大会で優勝した金丸祐三(法大)は、劉考生に競り勝って予選トップの46秒15で1位通過。優勝が期待される。

女子走り幅跳び決勝は、舛見咲智子(九電工)が5本目のジャンプで6.28mを跳んで、それまでの5位から3位に順位を上げ、今大会日本人初のメダルを獲得。「優勝したフィリピンの選手は強い選手だった。私はとても満足できるジャンプができなかった。来年のアジア大会で全力を尽くして今回の失敗を取り戻したい」と、早くも目標はアジア大会での優勝狙いか。優勝したマレステラ・トーレス(フィリピン)が、向かい風の中6.51mを跳んで2位に大きく差をつけた。井村久美子(サニーサイドアップ)は6.17mで5位に終わった。

男子ハンマー投げ決勝で、土井宏明(千葉陸協)が3回目に69.75mを投げて4位。

女子5000m決勝は松岡範子(スズキ)が16分9秒53で4位。優勝はFei Xue(中国)で、ゴール前の接戦を制し16分5秒19だった。

男子5000m決勝で、故障からの回復の兆しが見えてきた竹沢健介(エスビー食品)が、カタール、バーレーン選手らが互いにけん制しあい、スローペース展開ながらも何とか食い下がり14分4秒52で4位。上位3選手は元ケニア選手。実力は格段の差がある。

大会2日目、日本女子スプリンター陣、大躍進の日

スタートやゴール周辺には、若い女性客の姿が目立った。目当ては中国の国民的英雄・劉翔(110mH)だ。9時50分から男子110mH予選が開始されるため、観客や取材記者、カメラマン、警備の警察官など、会場は前日の数倍の人でごった返した。

7種競技の中田は、走り幅跳びで最初の2回をファールしながらも、3回目に6.06mを跳んで868点を獲得。やり投げで41.81mを投げて702点を加え、総合得点4793点で3位をキープ。最後の種目800mでは、2分22秒53で2位以下を大きく引き離して789点を獲得。この結果、順位を3位から2位あげた。中田は「(55点差を)最後頑張ればなんとかなると思っていましたが…、2位になってホッとしました」大喜びだった。

女子100m準決勝1組の渡辺は11秒82で3位、同2組の福島は予選に続き、11秒29でトップ通過。決勝で日本新記録の期待が高まる。

男子100m準決勝予選1組で塚原が予選最高記録の10秒37で通過。日本男女スプリント決勝で優勝に期待がかかってきた。

劉翔は予選第1組に出場、軽く走って13秒82でトップ通過。チラッとタイムを見て、舌を出して笑った。地元2社のTVインタビューだけに答えると警備の人に堅くガードされて控室に消えた。

男子棒高跳びに出場した澤野大地(千葉陸協)は5.45mを跳んで3位、鈴木崇文(東海大)は5.15mで5位に終わった。優勝は中国の若手伸長著しい劉飛亮が5.60mを一発でクリアして優勝を決めた。2位は先の全中大会で優勝した選手だ。バーを5.80mの中国新記録に挑戦したが3回とも失敗に終わった。

女子三段跳びは、世界的な15.11mの記録を持つ、オルガ・リャパコワ(カザフスタン)が1回目に14,53m跳んで圧勝。吉田文代(成田空港)は12.73mを跳んで7位だった。

女子ハンマー投げに出場した室伏由佳(ミズノ)は、3投目に61.99を投げて3位。優勝はコンスタントに70mの大台を投げた張文秀(中国)。2投目の72.07mが優勝記録だ。

男子砲丸投げの山田壮太郎(法大)は17.57mで11位。

女子100mH決勝では、寺田が中国選手と首位争いを演じたが、写真判定の結果おしくも100分の1の差の13秒20で2位に甘んじた。「軽い足の故障が起きた状態だったが、ベストを尽くして走った。2位になったのが残念です。来年はアジア大会に出場して、12秒台を目標に頑張ります」と。若いだけに今後の成長に期待できる。石野も13秒39で4位だった。

女子400mに出場した丹野は期待通りの快走を見せて53秒32で圧勝。今大会日本選手初の金メダルを獲得。丹野は「中国やインドの選手を警戒したが、自分のレースができればなんとかなると思っていた。期待されていたので勝ってホッとしました。来年のアジア大会に出場して同じスタジアムの中で走りたい。日本選手全員がマニキュアをして出場しているのは、競技中でも美しくありたいからです」と、金メダルに最も近いと期待された重責から解き放たれた感じだ。佐藤も55秒52で7位。丹野の快走は、日本女子スプリンター陣の大活躍のきっかけになった。

男子400m決勝で優勝を期待された金丸だが、劉選手と最後まで争ったが力尽きて、46秒60で2位に甘んじた。優勝記録は46秒55だった。

女子100m決勝では、福島が11秒27で地元勢を抑えて圧勝。「調子は良かった。決勝で11秒27で勝ったことはとても嬉しい。日本新記録を考えることより勝つことが大事だった。日本選手はたくさんの金メダルを獲得できるチャンスがあったが、2位に甘んじたケースが多かったので、決勝では多少の向かい風ではあったが、自分のベストの走りができて優勝できたのでよかった。ここの競技場は走りやすく、高速トラックタイプですね。来年のアジア大会に出場できれば名誉なこと。まだ出場経験はないが、出場できれば最高のコンディションで出場して良い結果を出したい。今大会は日本女性スプリンターが男性陣より結果が良かったが・・・、男性は長年、女性よりも五輪や世界選手権に高い目標を掲げて挑戦してきた積み重ねがあります。その努力が我々女性スプリンターに、色々な形で影響や刺激を与えてくれたと思います。今回の結果はまだまだ男性陣と比較するところまで行っていません。女子のレベルはまだ低く、我々は多くの事を学ぶ必要がありますね。また、わたしが世界選手権に出場した経験も大きく、来季も確実に成長していきたいと思います。私のマニキュアは幸運を呼ぶものです(笑顔)」 渡辺は11秒72で5位だった。

男子100m決勝で塚原は、予選で気にしていた鈍いリアクションがそのまま最悪の形で出た。塚原は両脇を中国選手に挟まれるような形だったが、スタートの差はゴールまで追い込めず。3コースの大柄な張培萌(中国)が10秒28で優勝、塚原は10秒32で2位と悔いの残るレースだった。

大会3日 スーパースター、劉翔楽勝

朝からかなりの雨が降ったため、競技時間を30分遅らせたが、この日は1日中雨降り。気温も15度程に下がった。 。

10種競技の開始。田中宏昌(モンテローザ)が最初の競技100mを10秒90で走り883点を獲得して、初日の総合得点3715点で4位。好調なスタートを切った。

男子20km競歩で杉本明洋(ALSOK)が1時間25分00で4位。中国選手らが1,2位を僅差で独占した。

女子200m予選第1組出場の高橋萌木子(平成国際大)は、24秒43の3位で決勝進出。高橋は、「今朝の予選より調子は良かった。土砂降りだったため、ウォーミングアップから身体を冷やさないように注意した。」と。

男子200m予選第3組に出場した斉藤仁志(筑波大)は21秒48、同4組の高平慎士(富士通)は21秒23で1位、それぞれ準決勝に進出。

女子800m予選第1組に出場した陣内綾子(九電工)は2分6秒34で2位、同第2組に出場した久保瑠里子(デオデオ)は2分5秒77で3位、それぞれ決勝に進出を決めた。

男子800m予選第2組で横田真人(慶大)は1分51秒88で1位、同3組の口野武史(富士通)は1分51秒69で3位、それぞれ決勝進出を果たした。

男子400mH予選第1組の成迫健児(ミズノ)は、 雨の中49秒91で1位、同2組の吉田和晃(順大)は51秒75で2位、それぞれ決勝に進出を果たした。

女子200m準決勝2組出場の高橋は23秒75で楽勝。決勝進出を果たした。

男子200m準決勝1組の斉藤は21秒17で2位、同2組で高平が21秒28で1位、それぞれ決勝進出を果たした。

男子走り幅跳び決勝で菅井洋平(ミズノ)は、6回目の跳躍で7.78mを跳んだが、6位に終わった。優勝はまだ20歳になったばかりの李金哲(中国)が5回目に雨中、向かい風の悪天候の中ただ一人8mを超す8.16mを跳んで優勝。 中国人にしては珍しく、優勝決定の瞬間、表彰式でも飛び上がって大きなゼスチャーで大喜び。金は、「07年のアジア選手権では8位に過ぎなかったが、悪条件の中で8mを超えて優勝するなんて」と興奮した。東アジア選手権で優勝、来年のワ−ルドカップでトップ6が目標だ」と歓喜した。

女子やり投げ決勝で海老原有希(スズキ)は、6投目に53.18mを投げて4位。

女子3000m障害決勝で辰巳悦加(デオデオ)がスタートから積極的に先頭を走り10分5秒94で後続に大差をつけて優勝。「調子は良かった。雨はそれほど気にならなかった。これからは記録への挑戦、アジア大会で優勝することが目標だ」

男子3000m障害決勝で武田毅(スズキ)は8分41秒89で5位、松浦貴之が8分44秒00で6位だった。

女子4x100mは、寺田、福島、渡辺、高橋らのオーダーで44秒34の1位決勝進出。優勝への期待が膨らんだ。

男子4x100mは、江里口、塚原、高平、藤光らのオーダーで39秒24の1位決勝進出。男子スプリント不振の中、得意のチームワークで快走してトップ通過。

この日の最終種目は110mH。優勝の期待が高まる中国スポーツ界のアイドル・劉翔の登場。主催者発表ではこの夜、劉翔見たさに3万人が入場したとか。入場すると同時に奇声が一斉に巻き起こる。走れば「キャーッ」、観客の方向に視線が向くだけで「キャーッ!」、上半身裸になって着替えるだけで「キャー!」観客に手でも降れば大騒ぎだ。

その期待もあってか、小雨、滑り易いサーフェース、微風の向かい風も全く妨げにならず、劉翔の走りはスタートから全開。圧倒的な強さで最後は流して13秒50で圧勝。劉は、「調子は良い。でもフライング、雨中で滑りやすい、寒い、これだけ悪条件が揃った状況での結果、記録に満足している。勝つことが最優先。熱い風呂に入って温まりたい」コーチは、「上海GPの復帰戦では、強い蹴りをするスタートが心配だったが、あれから2回目のレースではスタートもかなり良くなって故障の心配も解消された。前半が良いが、後半はまだ元に戻っていない。来期は世界室内選手権、上海DL、ワールドカップ出場を目標にしている」と語った。

大会4日目、急変した冬型の気温

第4日、雨こそ降らなかったものの、気温が15度前後に落ちたため保温が難しい選手も多くみられた。

10種競技の田中は、2日目最初の110mHで14秒87の865点、円盤投げは43.96mで745点を獲得。この時点で総合3位。続く得意の棒高跳びで2位以下を大きく引き離す独壇場。5mを記録して910点を獲得、総合得点で6175点、一気に首位に躍り出た。残り種目のやり投げ、1500mに自信のある田中は、「ここで始めて勝てそうな気がした。最終日は雨が降らなかったので、得意の種目で力を出せた」と語った。やり投げで59.82mのトップ記録で735点獲得。2位に167点の大差を広げた。最終種目1500mを4分52秒22で1位。606点を加えて総合点7515得点を獲得、日本人初の優勝を飾った。

女子20kmW決勝で川崎真裕美(富士通)は、競技場トラックを3周するころからトップに立ってレースを引っ張る。川崎はベルリン世界選手権で失格の憂き目にあったため、これは因縁のリベンジ。ところがベルリン世界選手権メダリストの劉虹(中国)が以外にも地元で失格したため、川崎は2位に4分の大差で圧勝。「中国選手を警戒したが、失格したのを聞いて驚いた。最初から積極的に前を走った。風が強く気温も低かったが、それほど影響はなかった。来年、中国勢は強敵になるだろうが、アジア大会で優勝を目標に頑張りたい」と。

男子走り高跳び、醍醐直幸(富士通)、田中慎平は同記録の2.15mを跳んで6、7位。

男子三段跳びに出場した石川和義(石川農園)は15.63mで7位に終わった。

女子400mH決勝で久保倉里美(新潟アルビレックスRC)が56秒62で優勝。久保倉は、「とても嬉しい。調子は今季最高だった。前半より後半の走りが良かったと思う」 同青木沙弥佳(ナチュリル)は62秒21で7に終わった。

男子400mH決勝で不振が続く男子短距離勢の中、成迫健児(ミズノ)が冬並みの寒さの中49秒22の好記録で優勝。ベルリンでの失敗から大きく立ち直りを見せた。「アジア大会で優勝を目標に頑張りたい」と力強く宣言。吉田は51秒91で7位に終わった。

女子200m決勝では、高橋が100mで優勝を果たした福島に続いて、23秒53秒で完勝。女子スプリント2冠目を手にした。「前半の走りは良くなかったが、後半になってリズムが良くなって勝つ自信が出てきた。周囲から期待されたが勝ってホッとした。寒かったので身体を冷やさないように心掛けた。福島さんの優勝に刺激されました。6コースの選手が強かったが、後半は自信があるので落ち着いて自分の走りができた」とプレッシャーをはねとばしての優勝だった。

男子200m決勝、高平は前半の走りを後半に維持できず、隣4コースのオマール・アルサルファ(UAE)とほぼ同着。長い写真判定の末、21秒08で2位に甘んじた。高平は、「足の故障があったので最高の走りが出来なかったのは悔しい。」と多くを語らなかった。斉藤は21秒10で3着。優勝タイムは21秒07。これで男子スプリントは期待外れの優勝なしに終わった。

女子円盤投げに出場した室伏由香は、2投目に55.14m投げて4位。優勝は宋愛民(中国)が最終投擲で63.90mを投げて若い馬雪君(中国)を下して優勝。この種目は中国独占種目の一つ。

女子800m決勝で陣内は2分5秒88で4位、同久保は2分8秒38で7位に終わった。

男子800m決勝で、横田は1分50秒35で5位、同口野は1分52秒81で7位に終わった。

大会5日目、男女リレー種目で優勝、有終の美を飾る

男子やり投げ決勝は、やはり世界選手権3位の村上幸史(スズキ)が4投目に81.50mを投げて貫録の優勝。「調子は良くなかったが、アジア選手権なので出場を決めた。最初の2投目まで高く投げ過ぎたが、タイミングをずらして調整した。勝つことが目的で出場したので勝ってとても嬉しい。勝つのが大事で記録を狙っていません。肩の痛みが少しあったので80m台に乗せたので無理をしないで残り2回目を棄権した」と、現地のスズキの会社の応援団の前で旗を振って応援に感謝した。池田康雄は72.14mで8位だった。

男子円盤投げ決勝は、昨年欧州シーズン開幕直後、無敗を誇ったエアサン・ハダディ(イラン)が故障で北京五輪を棄権してから1年ぶりに復帰した。3投目に64.83mを投げて優勝。2位にもイラン選手が食い込んで独占。畠山茂雄(ゼンリン)は3投目に55.73mを投げて6位。

女子10000mで優勝した白雪(中国)は、ベルリン世界選手権マラソンで優勝した中国の新星。最後の2週目に飛び出して34分11秒14でニコリともせず圧勝。小崎まりは34分29秒89で5位だった。

女子走り高跳び決勝では、三村有希(関大)が1.75mを跳んで10位だった。

女子4x100mで日本女子チームは、和田、福島、渡辺、高橋のオーダーで43秒93のダントツの強さで圧勝。アジアのスプリント王国として史上最強の足跡を刻んだ。福島は「以前から男子は世界を目標にして結果を残してきていることが、女子のスプリンターにも非常に好影響を与えてくれています」

女子4x400m決勝は、久保倉、渡辺は4x100m3走を務めた直後、佐藤、丹野のオーダーの3分31秒95で3位。

男子4x400m決勝で4x100mリレーのアンカーで走ってから20分後に、今度はスタートを走った藤光、成迫、廣瀬、金丸のオーダーで意地を見せて3分4秒13で圧勝して面目を保った。

 
(10年月刊陸上競技1月号掲載)
(望月次朗)

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